【時事ネタ】医療従事者って誰のこと?【ICU看護師】
おはようございます。
某病院のICU看護師を8年間しております、もんちといいます。
今回のテーマは【医療従事者について】です。
医療従事者とは
デジタル大辞泉によると、
と定義づけられています。
みなさんは、『医療従事者』と聞いてどの職種までを思いつきましたか?
医療に携わっている人とそうでない人できっと考えは異なると思います。
なぜこの話をしようかと思ったかというと。
政府が2020年5月27日に閣議決定した第2次補正予算を知っていますか?
予算内に
”新型コロナウイルスに対応した医療従事者には最大20万円が支給へ”
とあります。
ウイルスとの長期戦を戦い抜くための
医療・福祉の提供体制の確保の中に盛り込まれたもので、
医療従事者などへの非課税の医療金の支給といわれています。
日経メディカルの内容を引用しますと
慰労金については、COVID-19の診療に携わっていた医療機関の職員に最大20万円、診療が求められていたものの実際に携わることがなかった医療機関の職員に10万円、その他の医療機関の職員に5万円支払われる見込みだが、「COVID-19治療を行ってきた医療機関だけでなく、保険医療機関のすべての職員に支払われる」(日本医師会会長横倉義武氏)。
とあります。
今回の新型コロナウイルスに関して、
♯医療従事者にエールを
が話題になりました。
私は看護師です。わかりやすく医療従事者といえるでしょう。
しかし、今回の新型コロナウイルスの影響で
病院で働くさまざまな人たちが不安に駆られ辞職していきました。
私の周りであったのは【看護助手】と【清掃員】です。
両者ともに私が働くICUでは欠かせない職種の人たちです。
【清掃員】と【看護助手】
それぞれどのような仕事をしているか想像できますか?
両者ともにさまざまな感染リスクがある仕事です。
病室・病棟内の廃棄物を整理していただいたり、
病室内の清掃をしていただいています。
看護助手には患者の搬送や移送のお手伝いをしていただくこともあります。
もちろん新型コロナウイルスの患者を直接触れることはありません。
しかし、どの患者も新型コロナウイルスの可能性があります。
そして決して感染症に関する知識は専門的ではないのです。
そんな中一緒に働いていただいているみなさんには頭があがりません。
私の働いている病院では清掃員や看護助手は外部委託されています。
一緒に働いてくれてはいますが、そのような方たちに支援が届くのか。
実際辞めてしまった看護助手の方は、委託業者にもし新型コロナウイルスに
感染してしまった場合の補償があるのか確認してみたところ
「今の段階ではない。」ときっぱり言われたために辞めたといっていました。
非常事態宣言が解除された今でも、
いろいろなところで医療従事者支援の動きがあります。
とてもありがたく思っていますが、
どうか、本当にたくさんの人が病院ないし施設で働いていることが
知っていただけると嬉しいです。
今回、挙げていない職種はほかにもたくさんあります。
気になる方はぜひ調べてみてください。